Service

A S U B e T O

明日人たちを支援する、
PSS(Performance support system)“ASUBeTO”って
そもそもなんだろう?

今まで、いろいろな組織が導入してきたLMS(Learning management system)と、なにが違うのか? なぜ、このVUCAの時代にPSSが必要で、PSSによって、日本の組織や働く人はどう変わるのだろう。

ASUBeTOのプロデュースに関わってきた、寺田佳子さんに語ってもらった。

寺田佳子(てらだ・よしこ)

PROFILE

寺田佳子(てらだ・よしこ) プロフィール

インストラクショナルデザイナー。アスビト創造ラボ編集長。デジタルラーニング・コンーソシアム(DLC)理事・副会長、執行委員長。熊本大学大学院教授システム学専攻非常勤講師。日大生産工学部創生デザイン学科非常勤講師。atd(米国能力開発機構)会員。CIPD (英国人材開発協会)会員。教育システム情報学会会員。

※明日人とは
変わることを怖れずに挑戦するヒト、 自分の経験と知見を多くの人とシェアするヒト、多様な人々とのつながりをパワーに新たな世界へのトビラをあけるヒトを、わたしたちは“明日人”と呼びます。

Q1

ASUBeTOというPSSは、
なにができるのですか?

仕事をしながら、スピーディに、正確に。
新しい技術や知識を学び、それを目の前の仕事に活かす。
「今日の仕事(パフォーマンス)をもっと面白くする」ための
一歩先ゆく人材育成のプラットフォームです。

 

ASUBeTOは、いま注目を集めるリスキングに役立つパフォーマンス・サポート・システムです。リスキングとは、仕事をしながら学ぶこと。似たことばにリカレントがありますが、こちらは大学院に通って経営学のMBAを得るような、仕事を離れて学び直しをするスタイル。それに対してリスキングは、仕事の現場で、いま必要な知識やスキルを、仕事をしながら効率的に学び、すぐに仕事に活かすイメージです。

組織や個人が仕事をしながら効率的に学び、すぐに仕事に活かすイメージ

新しい知識や技術が次々と生まれ、すぐに活用しなくては取り残されてしまう時代。より良い仕事をするためには、新しい学び方と、それをサポートする学びのマネージメントシステムが欠かせません。

迅速に、正確に、新しい技術や知識を身につけて、積極的に学んだことを仕事に生かし、新たな利益を生む。そのためには、「より良い仕事」とは何かを見極め、そのために必要なリスキングを行い、成果を公正に評価するシステムが必要なのです。

システム構築の様子

ASUBeTOは、組織や個人の現状を分析し、「より良い仕事のための学び直しのモデル」を提示し、リスキングの成果が組織に還元されるまでのサポートをするシステム。いわば「より良い仕事をするための学びのGPS」なのです。

Q2

そもそも、日本の働く現場にASUBeTOが必要だと考えたのはなぜですか?

日本の組織のカタチが大きく変化しています。
変化の波にのるために必要な知識や技術を学ぶ仕組みと、
学びを仕事に活かす人を評価する仕組みが、
これからの組織には必要だからです。

 

日本の人材採用は、メンバーシップ型が主流でした。就職とは、個々人の専門性や将来ビジョンにそった職に就くのではなく、組織の一員になることだったのです。学びについても同じです。組織の一員として、みんな一緒に新人教育、昇進時の研修と、階層別に計画されており、学びの場に『参加することに意義がある』といった考え方が根強くありました。

いっぽう欧米で一般的なジョブ型採用では、自分はこういう専門的な知識やスキルを身につけているのでこのポジションが適していると思う、と積極的にアピールする文化が根づいています。学びについても、一律ではありません。業務ごとに必要な知識・スキル・経験はジョブ・ディスクリプション(職務記述書)として整理されています。たとえば、ある会社のデザイン室のチーフ・デザイナーに求められる能力は、デザイナーとしてのスキルに加えて、マネジメント・スキルが必要だと具体的に示されており、そのスキルを身につけるための学習手段と機会についても情報提供されているのです。

評価の様子を表したイメージ

評価システムについていえば、たとえばジャック・フィリップスの評価レベルですと、レベル1の満足度からレベル5の投資対効果まであるのですが、「必要だから受けてください」と言われた研修を受講する、そして研修内容をちゃんと理解したことをテストやアンケートで証明する、というレベル1,2までしか評価していない場合が多いのです。

しかし、学びを仕事に活かして成果を出すには、さらに上のレベルが必要になります。学んだことを仕事に応用しているかを確認するレベル3、その結果、新しい利益が生まれたかどうかを検証するレベル4を視野に入れる必要があるのです。

ASUBeTOが、学び(ラーニング)だけではなく仕事(パフォーマンス)も視野に入れてサービスモデルを開発したのは、このような時代の変化に応えるためなのです。

Q3

ASUBeTOが生み出す、
メリットはなんですか?

学習者ひとり一人によりそった多様な学びができること、
学習者同士の情報共有で、学びを深め、活用できるようになること、
データ分析で、組織の改善点が可視化できることです。

 

ASUBeTOはパフォーマンス向上のためのシステムですから、学習をするためのLMS(leaning support system)とは異なるコース設計を提案しています。

ASUBeTOは、知ってる人も知らない人も、できる人もできない人も、全員が同じコースを同じ期間に受講して、修了履歴を残すことが目標ではありません。まず、自分がめざす仕事に必要な知識・スキル・経験はなにかを把握すること、そして、現在の自分に足りないものはなにかをアセスメントすること、そして仕事をしながらストレスなく効率的に学べる方法を提案し、そして、学んだことの活かし方を示すこと、これがASUBeTOサービスなのです。つまり、ひとり一人のキャリア・デザインと学び方のスタイルに応じたアダプティブなトレーニングが出来ること。これが、ASUBeTOの魅力です。

個人の学びの様子を表したイメージ

また、同じテーマを学ぶ人同士で、情報共有ができること、つまり「学びあう」環境があるのもASUBeTOの強みです。新たに開発した「ノート」機能は、学習者が自由にテーマを設定し、最新情報や意見・事例を書き込み、追記し、修正できる、いわば学びのWikipediaです。学びを深め、学びを生かすために欠かせないoutputの場として生きたコンテンツを創ることができます。もちろん、データはDLできますので、新たなラーニングコースとして、活用することも可能です。

さらに業務改善のための調査・分析ツールとしても、大きな可能性があります。安全なセキュリティが担保された環境設定ができるアンケート機能は、匿名での情報収集や情報浸透度分析も、リアルタイムで自動的に実施することができます。組織のコンプライアンスの現状調査や、即時に対応しなくてはならない内部通報窓口としての活用のほか、ハラスメントやアンコンシャス・バイアスの撲滅にも貢献することができるのです。

Q4

ASUBeTOが創る未来とは、
どのようなものですか?

多様な学びで多様な人材が育ち、
ダイナミックな変化にも臆せず、大胆に挑戦できる組織に。
そんな企業って、やっぱり強い。

 

魅力的な学びと公正な評価は、働く人のモチベーションアップや新たなビジネスの創出につながります。しかしながら、学ぶこと自体が、キャリア・アップやパフォーマンス向上に与える影響は、全体の2割程度だと言われています。そのほかの8割とは、学びの前の「根まわし」と、学びの後の「お試し」の環境によるのです。

「学びの根まわし」とは、なぜ学ぶ必要があるのか、学んだ結果どのような新しい可能性が生まれるのかを、学習者に具体的に示して、自律的に学ぶ姿勢を育むことです。また、「学びのお試し」とは、学んだことを実践し、成果を出すための練習をするチャンスをつくることです。

個人個人のピースがはまって組織との一体感を表したイメージ

学びだけではなく、より効果的な学びを実現するための「根まわし」と「お試し」のフェーズまでもサポートするのがASUBeTOサービス。実はこれ、個人は楽しくスキルアップしてそれぞれの才能を開花させ、組織は多様な人材を包含した強力なチームへと変貌する、つまりエンゲージメントとインクルージョン(貢献と一体感)を育むためには欠かせないものなのです。

どんなに大きな変化の波がきても、ひとり一人が異なる強みを磨きながら、チームとしての一体感を醸成することができれば、変化を楽しみ、新しい未来を描けるはずです。

ASUBeTOは、そんな人材と組織をつくるお手伝いをするために生まれた、パフォーマンス・サポート・システムなのです。

ASUBeTO公式アカウントは
こちらから